防災訓練への参加。
12月16日(日)行われた平成30年度南部圏域防災訓練に参加してきました。
南海トラフ地震による被害を想定した、地域住民(大野地区)が主体となる
避難所開設・運営訓練です。
徳島県・阿南市主催で警察や自衛隊、医師会、防災士の会など防災関係機関も
多数参加し、阿南支援学校で実施されました。
私は徳島県助産師会の一員として参加し、妊産婦さんや赤ちゃんに優しい
避難所設置(母子スペース)に携わりました。訓練の様子をお伝えします。
母子スペースは地域住民の方と阿南保健所、助産師会が担当しました。
プライバシーへの配慮から、授乳スペースには体育館の中に青いテント(写真左)を
設営しました。
テント内にはミルクやオムツ、おしりふき、お湯などが準備されています。
写真左にあるピンク色の滅菌セットはお産用セットです。災害時にはセットを
用いて分娩介助ができるように助産師会より配布され各助産院で準備しています。
当院に普段から備えている物品を展示し、住民の方に見て頂きました。
妊産婦が家族で利用するスペースはパーテーションで区切られ、お腹の大きい妊婦さんが
生活しやすいようにと段ボールベッドが入れられました。はじめて組み立てましたが、
設置が簡単で耐久性もあり、大柄な男性が2人のってもびくともしません。
おもちゃで遊べるスペースです。
他に一般用のスペースや福祉スペースなど住民の方と関係機関が協力して避難所
設営にあたりました。
避難所設営の後は、医療救護所にて行われた負傷者のトリアージと自衛隊による
搬送訓練を見学しました。自衛隊の車両は8人の患者を一度に搬送できるそうです。
中も見せてもらいました。
訓練の最後に、炊き出しの豚汁とごはんをありがたくいただきました。
今年初めての霜がおりた寒い日でしたが、皆さんの熱気とやる気と豚汁で身も心も
あたたまった一日でした。
今後高い確率で起こるといわれる南海トラフ地震、当院でも水や食料、
お産に備えた衛生材料や救急物品をすみやかに整備する必要を感じました。
大好きな阿南のために、阿南市民として、医療職として、どんな備えが
できるのか日々考えていきたいと思います。
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